マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置に関する注意点

―2023年2月10日ー

いつも当院のブログをお読みいただきありがとうございます。戸塚駅前トリコ歯科 院長の八木です。

昨今テレビやインターネット等のニュースにおいて「マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置を使った矯正治療（マウスピース矯正）」に関する問題が報道されております。マウスピース矯正は「透明のマウスピースで治療をするため目立たちにくい」「痛みや違和感が少ない」「取り外しできるため歯磨きがしやすく虫歯・歯周病リスクが少ない」「金属アレルギーの方でも安心して利用できる」等の理由で近年大変人気があるのですが、注意点やデメリットを理解せずに治療を開始し、トラブルになるケースが増えてきているようです。

専門知識を持った歯科医師がしっかりと診査・診断をおこない「治療可能」と判断されれば、メリットも多く素晴らしい治療なのですが、マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置には重要な注意点がございます。詳しくは下記の「公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」にポイントがまとめられていますので、以下ご覧いただいた上で慎重に治療をおこなうかどうかご検討ください。

①適応症があります
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置は全ての不正咬合を治すことはできません。医師の精密検査の後、適応症かどうかの診断が必要になります。

 

②治せない症例もあります
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置だけでは治せない症例もあります。


③装置の作成に時間がかかります
装置は米国の会社にて作成するため、時間がかかり効率が悪くなります。


④装着時間の厳守が必要です
1日20時間という装着時間を厳守しないと狙った効果が出すことができません。


⑤毎回の洗浄が必要です
取り外しの度に装置を洗う必要があります。

なお、昨今のニュース等で報道されているマウスピース矯正ですが、当院では専門医、もしくは専門医の指導を受けた担当医が治療をおこなっております。金額についても治療前にきちんと説明をし、必ず患者様にご納得いただいた上で契約書をかわしていますのでご安心ください。

ご不明な点などありましたらお気軽にスタッフまでおたずねください。